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3F『再開』お客様の感想(後半分)

前半へ 【 4 月 30 日マチネ】 ・客席と舞台が一体になっていて、語り手との対等な感じがあって良かったと思います。アフタートークを聞きながら、小学校の時にまことしやかに話されていた、トイレの花子さんやこっくりさんも口伝だなぁと思いました。口伝って、とても力を持っていると感じました。面白いこころみだと思います。また、続けてほしいです。( 20 代) ・自然と引き込まれていきました … !なんか情景を自分で勝手に想像して聴いちゃいました(^v^)( 20 代) ・アフタートークでいよいよおもしろくなりまたみたくなりました( 40 代) ・祖母と母が寝る前にしてくれた話に似ていた。いろりを囲んで聞きたい話だった。これは演劇か?と思ったが、最後の話で(演劇だと思った)、周りの雑音が気になり始めてこれは演劇なんだと思った。(口伝を目の前でやられている → 変化が起こっている ← これがストーリー?=演劇、に見えた)最後の話では、民話・伝承の持つ受けつがれてきた感じと、話し手のもつ、実際に体験したかのようなリアリティがあった。(アフタートークで理由が分かった)( 10 代) ・口伝を取り入れた形に挑戦した事、そこに驚きを覚えた。語りのパートに入る際の枕詞も大事に扱えば、もっと引き込まれ具合が変わるかも、個人的には「旗手」より距離感等は好きでした。とくに「うなぎ」の話( 40 代) 【 4 月 30 日ソワレ】 ・なんとなく、夕方とかに観たく(聞きたく?)なる感じでした。ほかの人が話すバージョンも聞きたいですね。どう話すんだろう、どう感じるんだろう。コーヒーおいしかったです。( 20 代女性) ・以前、「物語は口で伝えられた、それこそが物語だ」という話をききました。物語をありがとうございました。( 20 代) ・濃縮還元、純粋、みたいな。近所のスーパーの近くの道と公園、夕方、家の裏の山、笛の音。ズレて変わっていく語り、語りつがれてかわっていく、語られたそのものも変わる。嫌い嫌いと言っていたけど、今回のはすごく好きでした。 1 Fしか客として観てないから嫌いも何もないけど。( 20 代) 【 5 月1日マチネ】 ・ハードコミュニケーションってそ

3F『再開』お客様の感想(前半分)

 屋根裏ハイツ3F『再開』(とき:2016/04/27~ 2016/05/01)をご覧いたいだいたお客様から掲載許可をいただいた感想を掲載いたします。 【27日】 ・初めて演劇を見たので恵方巻の話にホッしました。(30代) ・すんぷちょwwwうなぎの話サイコー!おいしそう!そこから空気良かった気がします。最後の路地の体だけそれまでの流れと空気が変わってて、フランクさがなくなり、すごく固くて?眠い雰囲気をつくっていた。怖い話かと思ったけれど(照明も変わったし)、怖いんじゃなくて不思議な話だった。それで良いの?って思ってます。(20代) ・俳優が行う「語り」の意味というか、なんというか、どういうことなんだろうと考えさせられました。松井くんの言葉との距離のとり方が、すごく今回の作品と合っていてよかったなと思います。なんか、以前マームとかQとかに出ている吉田聡子ちゃんに出会った時のようなインパクトを感じたもので。松井くん、色んなところにチャレンジしていってほしいな。(30代) ・受付をして、席について、実際に公演を観てみて、こんなスタイルのものがあるのかとビックリしました。(とてもドキドキしました)まるで短編小説を読んでいるような、本当に不思議な気持ちでいっぱいです。村長さんをはじめ、3人の演者さん、とても上手でした。残りの公演も体調管理をしっかりして頑張ってください。(20代) ・人の声は心地良いなあ。少し眠ってしまった。平日のこの時間が眠くなるのはわかっていたけれど、今日しかスケジュールが空いていなかった。屋根裏ハイツは少しずつ演劇の「根」に向かっているような気がしました。一回毎にシンプルになってきているような…(50代) ・とても新鮮でおもしろかった(30代) ・暗い空間が心地いいです。(20代) 【28日マチネ】 ・難しい内容でしたが、良い空間でした。アフタートーク良かったです。豊かな人間になれるように見て聞いて考える事って大切だなって最近よく思ってます。(30代) ・前半どう観たらいいかわからなくて少し戸惑ったけれど、私は役者を観に来たのだなあと思いました。それから徐々に空間が見えてきて不思議な感覚でした。うなぎが食べたくなりました。おつかれさまでした。3人とも素敵な役者さん。かなちゃんの声が好き。たかしちゃんの表情が好き。あゆみくんのミステリアスでおちゃめさが好

三階が建ちました。

 5/7に執り行われた検証企画「三階は本当に建ったのか?」の結果、「結論は劇団内で話し合って決める」という、外部の人を招き入れて検証することによる云々みたいなことの度外視、内輪で回ってるのもなんだかとっても日本的、な感じだった検証企画ですが、劇団内での綿密な議論と大検討(ええ、「大」検討です。)の結果、三階は建つことになりました。おめでとう。ありがとうございます。 検証企画を経て僕たちは何を話してきたのか。 3階の作品から確実にメンバーはいろんな課題をもらいました。 3階までは、多かれ少なかれ、屋根裏ハイツの課題=中村大地の課題、みたいなところがあったので、メンバーが課題をもらっている。と言う状況はとっても大きいことだなと思います。またそれは、個人が課題を見つけて解決していくというような種類のそれではありません。団体として、作品をどう作るか、ということです。考える頭が広がったような感じ。  過度な期待を込めた憶測を持って言葉を選べば、たとえば検証企画のような、振り返る場を作るというような僕たちのとってきた態度が、巡り巡って自分たちにこういうマインドをもたらし始めたのかな、と勝手に思っています。殊更、3階の制作は客演も含めて、とにかく話しあいをして、練習を重ねてきた。あほみたいにコミュニケーションをとってきた。創作はとにかく時間がかかるということを、恥ずかしながらようやく肌身で感じることができました。というよりはむしろ、肌身で感じていたことにようやく言葉が追いつき、実感をもってそう思えているのかもしれません。 一方で個人の興味というのはあります。僕は作家で演出でしかも主宰なので、このカンパニーの作る作品は、つまるところ僕の興味の方向に委ねられてしまいがちだし、そのことは別に問題ではありません。(当たり前ですかね。) 話し合いの場は、僕の興味をたとえば加速させたり、とどまらせたり、展開させたりします。たとえば稽古がはじまったらスタッフとのやりとりを通じて演出の頭を具体化していくための話し合いが行われます。それもその一つでしょう。一方で団体の話し合いの場では、そのもっと前の段階で、抽象的な部分を話し合えればいいのだなと思います。そういうやりとりができるためには、ある程度長いつきあいをしていかないと行けないでしょう。 なんかきっと、当たり前のことなんだと

公演終了のごあいさつ

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大変遅くなりましたが、5/1をもって屋根裏ハイツ第三階演劇公演「再開」は終了いたしました。 たくさんの方にご来場いただき、ありがとうございました。 5/7には二回目の企画である検証企画がとり行われ、三階が立ったかどうかは時間内に決まらず、持ち帰って劇団内で検討することとなりました。 ここでひとつフォローしておきたいのは、検証企画で出た「建たない」というのは作品として不成立だったということではなくて、もう少し長いスパンでこの題材に取り組むべきなのではないか、ということです。新しく別の階を建設するのではなく、同じテーマでもう一度やるべきではないか、ということ。 こんな、これからどういう創作をしていくかとか、どうでもいいし、どっちでもいいし、面白ければそれでいいお客さんにとっては知る必要のないことですよねーって思いながらも、『建ったかどうか』は真剣なギャグなのでテキトーに見守ってください。 検証企画以降も、この作品についていろんな人と話をする機会が個人的にあって、遅くなりましたが個人的にも作品を振り返ってみたいと思います。 今回の作品、演劇を良く見る方からは「演劇」とは言い難い、というような意見をよくうかがいました。逆に語りと携わりが深い人からすれば「語り」とは違うなにかだ、という風に言われました。 ちなみに僕はこれまで作ってきたどの作品よりも「演劇」をつくったつもりでした。とすれば、僕の思う演劇と見た人が思う演劇は少し違うものであるということなのかな、と思います。 僕にとっての演劇は「その場で何かが起こる」ということにつきます。そのためには物語は時には邪魔なものだとも思います。虚構が現実空間で起こった時に、そこが一瞬だけ現実に追いつき、あたかも真実かのようにふるまう瞬間がある。 観客がいることによって、誰もが予期することのできなかった一瞬が発生する。 そんな瞬間を起こすための場を作りたいと、思っていて、その手段として演劇があります。 そのために誰がどうしてああなった、という物語を作るというのがどうも自分にはしっくりきてないのだな、ということも感じてきました。物語よりは「物語り」に興味があります。現象はその場にあるものなのに、誰がどうなるといったことの些末は、どうも「ある」ことから遠ざかっていくように思えてならないのです。 で、観客の思う

SARPまでの道のり案内

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【加藤村岡のワクワク★お散歩~SARP編~】 今回『再開』の会場となるSARPは錦町にあるギャラリーです。 閑静な住宅街の中に位置し、一回来てしまえば分かりやすい場所にあるのですが、 地図だけで見ていると「どこだ…」という方もいらっしゃるかと思います。 そこで!今回出演者の加藤君と村岡が サイクリングしながら仙台駅からSARPまでの道のりを解説していきます。 まずは「仙台駅西口」を出て、「さくら野」の前に来ました。 「仙台駅西口」から「さくら野」までの道のりは西口に出たら「さくら野」の看板が見えると思うのでそれを頼りに来てください…。 加藤君のなんとも言えない顔。 「さくら野」に着いたら「仙台駅」を背中にして、右に曲がります。 あとはひたすらこの「愛宕上杉通り」をまっすぐ進みます。 右手に「半兵衛」を超えて、 美味しそうなクレープ屋さんも超えて、 「松屋」を超えると人混みが少し薄くなります。 しかしめげずにまっすぐ行きます。 桜がきれいな神社も超えて、 「仙台情報ビジネス専門学校」も超えます。 このでっかいドコモのビルを目指して来ると分かりやすいかもしれません。 左手にある「錦町公園」も過ぎて少し行くと、 右手に「サンクス」と「NHK」が見えてきます。 その間の路地を右へ曲がります。 まっすぐ行くと、ちょっと歪んだ十字路に出るので、 そこも歪んでまっすぐ行きます。 一つ目の建物を過ぎるとあら不思議。 あっという間にSARPに到着。 加藤君のなんとも言えない顔。 SARPはギャラリーが二つ並んでいます。 今回の会場は「左側」のギャラリーで行います。 仙台駅から歩いて大体20分くらいでしょうか。 自転車なら10分くらいかと思います。 ということは車なら5分くらいですね。 説明を読んでいただくとわかると通り、ほとんどまっすぐです。 「NHK」と「サンクス」の間の路地を入ると覚えておけばばっちりだと思います! 明日からとうとう開演いたします。 当日も1500円でご覧いただけますので、 偶然急に突然錦町付近でぽっかり一時間何故だか時間が空いてしまった!