再建設ツアー京都公演について
再建設ツアー、慎重に慎重を重ねて、まずは東京公演を終えることができました。
コロナ禍の打撃を見事に受けながら、公演期間の変更、客席数の大幅な減少、出演形態の変更など、本当に様々なことがありましたが、無事完遂できたのは、信頼の置けるキャスト・スタッフチーム、なによりも手厚いフォロー・バックアップの体制をとってくれたこまばアゴラ劇場、そしてこのような状況下でも足を運んでくださったお客様のおかげです。
人目にさらされること、何度も同じことを重ねていくことなど、演劇の原初にある状況の特殊さ(さらに言えばこれを続けていくことの難しさ)をひたひたと痛感しながら、また一方でそれを作っていく喜びを感じた1ヶ月間でもありました。ご来場いただいた皆さま、またお気にかけてくださった皆さま、本当にありがとうございました。
さて、掲題の京都公演について、直前のアナウンスとなりますが座組全員での協議の上、全演目を中止することといたしました。楽しみにしてくださった方、大変申し訳ありません。劇団としても初めて京都で行う公演、なんとしても行きたかったのですが、全国的に感染者数が日々増えていく中で、東京都外へ出て公演を行うことのリスクを現地の制作の方とも話し合った上で、上述のような判断を取ることとしました。
仙台公演に関しては現在検討中です。こちらは遅くとも8月下旬までにはアナウンスできるかと思いますので、お待ちいただければ幸いです。
そしてひとつ、代わりと言っては何なのですが、東京公演の模様を収録した映像版『とおくはちかい(reprise)』、『ここは出口ではない』の配信が、本日8月12日よりスタートします。『とおくは~』は、瀬尾夏美さんとのアーティストユニットや、映画『息の跡』の監督である小森はるかさんに、『ここは~』は演出家でムニを主宰する(そしてこの公演に演出助手として関わってくださった)宮﨑玲奈さんにそれぞれ編集を依頼しました。どちらも撮影は小森さんに携わって頂いています。舞台とはまた大きく異る、カメラに映すからこその魅力がある作品になっているかと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
映像配信はこちらからどうぞ。
二本同時配信 https://tour2020-movie.peatix.com/view
『とおくはちかい(reprise)』 https://tour2020-movie-t.peatix.com/view
『ここは出口ではない』https://tour2020-movie-k.peatix.com/view
オンラインで、劇場で、再建設ツアーはまだまだ続きます。様々な形でご覧いただけたらこれ以上に嬉しいことはありません。
屋根裏ハイツ
中村大地