【無料】東京でのワークショップのお知らせ
ずいぶんとブログはご無沙汰していますが、都内で初めて(!)おこなうワークショップのお知らせです。
今回扱うのは、セリフと、それを話しているときの頭の関係です。
日常生活で誰かに向かって話すとき、先に話す言葉があるわけではないはずです。その手前に、言いたいことや、考えていることが頭のなかにある。また、普段話している時、その話している状況によって身体の状態は変わります。喧嘩している時、だらだら話している時、あるいは、そこがどこなのかによっても、自然と変わっているはずです。
ところが、セリフを舞台の上で話す、となった途端に普段は淡々とできているそれらはすっぽりと抜け落ちてしまうことが多いように思います。セリフが届かないと言われて大きな声を張り、やれ感情がこもってないだのと演出家に言われて思いもよらない強い言葉遣いになってしまった経験がある方もいるのではないでしょうか。
このワークショップでは、日常では必ず自然とおこなっている頭と身体の状態を、劇の空間にとり戻すことを試みます。
ワークショップは基礎編と応用編に分かれます。基礎編では他人のエピソードを話すというところから、応用編では実際に既存の戯曲を用いてワークを行います。
東京でのはじめてのワークショップ。たくさんの方と出会えたらとても嬉しいです。お待ちしてます!
屋根裏ハイツ 中村大地
①基礎編で取り組むこと 【誰かの経験を語る】
誰かのエピソードを“あたかも自分が体験したかのように”話す、というワークを通じて、他者の言葉を自分の身体に通す時の感覚を味わいます。セリフのように話の順序が決まっているわけではありませんが、“自分が体験したかのように話す”ためには、その話に対するイメージが必要です。そのイメージと言葉の関係を考えることは、演技におけるもっとも基礎的な部分なのだと考えます。
②応用編で取り組むこと 【戯曲の言葉を語る】
基礎編で得たことをつかって、既存の短いテキストに取り組みます。セリフなので、今度は言う順番も決まっている。全然違うことをやるようで、根幹的な部分はつながっているのではないかなと思います。