すんぷちょ「ひゃくねんモンスター」

テキストは作品を良くするために利用されるツールにすぎない。

このことは書いてかつ演出をしてる時は忘れがちで、特にホンが上がってない状態で演出してる時などは顕著になる。

先日書いた日記は既成の脚本を演出するときの話だけれど、今度は自分が書いたテキストを他人が演出するときの話。

実は来週頭にあるNPO法人アートワークショップすんぷちょ「ひゃくねんモンスター」にテキストを提供していて、今日はその稽古にお邪魔していました。
依頼があってテキストを書き下ろしたのだが、他人が自分の言葉を演出するなんてことは初体験で、それもあって非常に稽古は面白かった。
(演出がダンサーで、これがダンス作品だということも良かったのかも)
稽古を見ているときは、自分がどういう気持ちでこのテキストを書いていたかなんてことは忘れていたし、ようやく帰り道でそういえば全然違うことを考えて書いていたな、なんてことを思い返さなければならないほど。
それほど新鮮なシーン群だったし、すっかり場に馴染んだシーンになっていて嬉しい。これが本番どうなるか、パトナで一体どうなるのか、楽しみである。
生意気にも気になったことを幾つか俳優や演出のみかささんに喋って帰路につく。

例えばあるシーンなんかでは、「僕はこんな気持ちで書いたんだ」みたいな事を言いたくなったり言及したくなったりしまのは事実なのだが、別にそんなことはどうだってよく、具現化されるシーンがどうか、ということが全部なのであって、テキストを素材に材料に如何にでもして欲しいから、自分も逆の立場ならば下手な遠慮はいけないなあと思ったのでした。

25日は前売完売のよう。24はあるみたいなので、どうぞご予約ください!本当の本当に子供からお年寄りまで楽しめます。

ではでは。

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