①『暗くてなるものか』17日の回感想

17日19時の回のお客様の感想です。

・僕もこの仕事を早く片付けられるつもりだったのであまり舞台としてどうかってことは云えない気がします。というかこれが舞台っていうものなのかわからないけど。つらかったですが、見れてよかったです。どこまで意図的なのかわかんないけど、不成立ぎりぎりを拾っていくなぁ、と。最後はもうちょっとちゃんと、拍手できた方が(できる感じの方が)ほっとします。かも。

・「ワタナベはある人を失ってこれはその人の席です」「みないでいる でもなくならない」一番なんだか胸にきたところ。気持ち悪さ、どうしようもなさ、悔しさ、腹立たちさ、いらだち、逃げ、そういうものを吐き出すことは救いだと思った。私より年上の人の感じ方が気になる。ありがとう。

・観劇をして、息が詰まる思いを久しぶりにした。役者をはじめ、舞台空間の、全体的な空間に、殺されるかと思った。皆様の目にやられた。話とかも、見ていると、自分が生きてきた中で、何でもない部屋の中に冷たい姿態がある状況とか、葬式とか、むかつく葬儀屋とか、遺骨とか、いろんなことを思い出した。死体に触れた時の冷たさとか。自分がこれから死ぬまで、あとなん百回くらいそういう状況にまた出くわすんだろう。そういうことを考えました。死とか生とか、本当にね。何なんだ。面白かったと思います。ありがとうございました。

・現代の死に対する接し方がやたら生々しく感じられました。思い当たることが多すぎてとても考えさせられました。音響・影・小道具、メタ要素の扱い方がすごく好きです。あんなに床も使ってんなら前に行けばよかった!ぐぬぬ。相変わらず役者さんは皆うまくて、演技にとても引き込まれました。解釈大好き人間なので、いろいろ考えるとしっかり?ポイント?があって楽しかったです。今後も期待しています。

・演劇をあまり見たことがなかったけど、興味を持ちました。

・最後、おじいちゃんの骨、帰ってこなかったんですか!?渡邉と中畑のストーリーが気になります。

・自分が自分勝手であること、不親切であることに気づかないフリをして、相手のことをあたかも考えているような、親切であるようなフリをする。私自身そういった人間で、ヤマザキのような、自分の身勝手さを知り隠さないような人がうらやましく、好きでした。私事ではありますが、私には役者のヤマザキのような人間に近い、恋人がおり、自分がいかに身勝手な人間か、そしてそうではないフリをしているのかをいやでも思い知らされ、しかし未だに間をさまよっています。いったりきたり。ですがその恋人も、昔は私のような、前者のような人間だっと聞き、勝手にヤマザキも昔は…と考えました。 最後に本当の気持ちをきけてよかったなと。女2のおじいちゃんの優しさこそ本当の優しさなのかな、と勝手に思っています。

・ものすごくメッセージ性のある作品でカッコいいなと思いました。「臭いものにはフタをする」っていうか、誰も現実とか面倒臭いことには触れたくなくて、でも世の中にはそれを処理する人たちがいて、そんな社会の構造を感じました。リョウコが目隠しするするところは目をそむけたいっていう、そういう意味合いが込められていた気がしたけれど、僕にとっては死刑される前の人みたいに見えました。「骨つぼにおじいちゃんが…」というところは、つい最近の御嶽山の話にも繋がってくるなと感じてました。

・おもしろかった!自分は好きです。こういうの次回も楽しみにしています!!

・く、苦しい。音楽(音)に少し引っぱられちゃう感じでした。なくても良い所もあったかも(?)今日はいろいろ考えながら寝ます。舞台上のあちこちでいろいろ起こっている感じは好きです。

・見る、見ない、存在する、存在しない、失う、失わない、忘れる、忘れない…とはどういうことなのか考えさせられました

・初めてえんげきを見たけど、独特の世界観的なものにひきずりこまれて、あっというまに90分おわりました。音楽とかのえんしゅつもすばらしいですね。えりこのうんちにはびっくりしました。

・見ちゃいけないものを見たような… 見られたくないものを見たような… 無防備でなぐられたなぁって作品でした。まだあまりよく分かっていません。とりあえず、何かすごいことを当たり前のようにそこにあったんだと思います。

・演劇を見たのは今まで数回しかありませんが、会話の中で話が進んでほしかったなと思います。

・満足です、大満足。1Fでこんなことを書くのもアレなんですが、中村大地演出前三作の中で最もすきです。はじめから、中村節全開なワケですが。「境界」めっちゃ言うなぁ。凝縮されて、洗練された感覚です。空間がレイヤードされていて、それぞれが重力を持つ、それは役者の'動'でもあってモノのもつ動もあって。目の前に死体があるわけですが、それがすごく場をつくってるなと思いました。死体の重さが、時間変化しているのがよかった。客にとっても演者にとっても、引きつけて引きつけて刺す演出がすごく良かった。死体をはこびはじめるときにパキって言った気がした。よかったです。

・虚構だったり現実だったり
 僕ら自身が「ここではないどこか」に逃げられるわけではないんだなと思いました。→寺山はそういう生き方だったらしい。
すごく全体的にいいテンションで見れてたのでささいなことなのですが。(重くて長かった。盛り沢山で途中で見るのが疲れた。後半流し見だった。)
ここまでなら見れた。松井のラストのシーンが救い。

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