⑤『暗くてなるものか』19日18時の回感想

19日18時の回のお客様の感想です。

・まんまと嫌な気持ちにさせられて、まんまと不安をあおられて、まんまとモヤモヤを残されてしまった感じです。高い演出力、役者の演技力があってこそだと思いますが、もし私が役者なら絶対やりたくないですね。

・今日観たものは、やっぱりイラっとしたし、好きではないと思ったけれど、全員死ねって気持ちにはならなかったし、何よりも、終演後、さわやかな気分にすらなっている!なんだろう。何が違うのか、よく考えます。二回見てよかった。後ろの席だと、床がほとんど見えないのが、残念です。いや、見えるようにして下さい。

・感想も意見も文字にならなくて、結果、ございません。見てて何かピクッとした気もしたんですけど、結果としては残ってるわけじゃないというか。でもなんか、結局いろいろかんたんなんでしょうか。で、結局みんな勝手ですね。嫌になってでもなんか好きみたいな。

・ ・かべの字が紙のくしゃくしゃで変わる様が興味深かった。
  ・境界があいまいになって、ふと自分の指が冷たいことに気づいて、境界を感じました。(えりこさんの円に近いものでしょうか)EDが、むりやりフタをしてるようで、空虚でした。自分も1月におばを亡くしました。暗くてなるものかって思います。舞台(ってことしていた線)は、すごいこちらの勝手な都合な形にするな、と思いました。それが壊れるのが楽しかった。キャラの替わり(同一人物の)がわかりにくかった。始まりのときの役者って、どういうものだったのか、わからなかった。物語について知っていたのか?

・音と美術と身体を比べると、音と美術が強めに感じるので、その分身体がどうしても弱めに見えてしまうように感じました。既成の戯曲などを使わずに0からこれだけのものを立ちあげているのはスゴいと思いました。

・最後の曲の入りが秀逸でした。(音響目線ですみません!笑)大地さんの作るものを観るのは何だか初めてで、どういうものを作るのだろうと思っていましたが、なんだかとても腑に落ちた感覚です。わたしが勝手に想像しているだけですが、この舞台に出てくる5人(6人……)の人が、それぞれ別なのではなく、すべて大地さんなんだろうと思います。どこまでも、踏み込まれずに、えぐられました。最後まで踏み込んではきませんでしたね。なんか偉そうにすみません。面白かったです。偽らずにそう言えます。おつかれさまでした。あ、あと絵の具(特におじいちゃん!)のアイデアとてもすてきでした。

・フィクションと言いながら、中途半端なフィクション(非現実の意)で中途半端にフィクション(現実的で)、観づらかった。つっこみを1つもった時点で入り込めなくなってしまいました。あとどうしてこの形式の舞台にしたのですか?私的には、パフォーマンスじゃなくてドラマでも描けたと思います。色々と直接的で苦しい(?)なんかこう悪いいみで疲れました。声をききながら、照明のとびらにうつった影絵をみてると、とても良いかんじに、入り込めて、見ていられました。どうしてこのテーマを描くときに、人の死を用いたのですか。どうして津波とか噴火とか、色々なたくさんの人が亡くなってひさんな遺体になっているのに人の死を用いたのですか?観ながら、別のものでも描けると思いました。最後に。暗いテーマ(暗くなくても)を暗くえがくことはかんたんだと思っています。難しい方をみたいです。

・とても心の中にズシンと落ちるものがありました。あったことをなかったことにとかただなくしたいだけとか最初に事務的なことというか、仕事としてそうしたいだけなのに、その人物たちの背景とか、遺体が運ばれていってからまた同じことばを聞くと重さがちがうなあと今までかんじたことないような感覚におち入りました。私、家族の大切な人がしんでしまってとても悲しくて、こつつぼをみると思い出して涙がでましたが、なんか、その時、あの時あったことをなかったことにしないでというかちゃんと受け止めようかなと少しだけ思いました。観に来て良かったです。あと、言葉のいい回しがとても好きです。

・おもしろかったんだろうなって、思うんですけど、それよりも、みなきゃよかったなって、思いました。小さいとき、私にいっぱい食べさせたがってわけてくれだんですけど、おなかいっぱいで動けなくなっちゃって、おんぶしてもらって帰ってるとちゅうで、お父さんの背中にゲロを吐いちゃったことを思い出しました。どうでもいいですね。でも、これ思い出して、泣いてしまいました。あーつらい

・台本を読みなおしたいなと思いました。一度観ただけでは、理解しきれなかったので、今まで、みた中、読んだ中でトップレベルでひかれました。来て、みれて良かったです。上手く感想を整理できずすいません。おもしろかったです。

・死ぬことを、物として扱うのはあまりないかもと思いました。送り出す。お星様になるとかではなく、1個の死体による1日の出来事かなと、上手に言葉に出来ませんが死んで死体になるって本当はただそれだけのことかなと。ドラマって、人は作り出すし、求めてしまうんだろうなと思いました。

・とても好みでした。自分の境界が役割になるのは、どこか思うことがありました。フィクションで良かったです。自分が消化不良ぎみですが。また来ます。

・ただただ怖かったです。声を荒げられたり、物音をたてられたり、目を合わされたり、自分はおじいさんの死体が見れなかったことに安心しましたがどうなっていたのか、見たい気もして複雑です。思っていることをほとんど役者さんに言われていく感覚がとても気持ち悪かったです。また屋根裏ハイツの作品を観たいです。

・率直に言えば、すごく嫌な気持ちです。でも、何と言えばいいか、面白かったという感想もなんか違う気がして、うーん、ありがとうございました(?)見たくなかったものを見せてくれて、感謝というか。90分なのにとても長い時間に感じました。「もうやめてくれ」って何回か思いました。「この作品はフィクションです。」が納得いったようないかないようなという感じです。

・おもしろかったです。雰囲気が好きです。なんか不思議なかんじで、あまりまとめられないんですけど、とりあえず、また屋根裏ハイツさんの公演がみたいなって思いました。次回も楽しみにしています。

・張りつめた場にいることができて楽しかったです。

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