3F『再開』西和賀滞在記録3/6

演出助手の塚本がお送りする、3/6の記録です。

伝承に近いものを実践するために、5分10分の語りをまず別の人が覚えて語りの種を作ってから実際の上演で語る人に口伝するという試みをしていることはこれまでも書いていたかと思う。
語りを引き継ぐために種の語りを聞いて、それを真似して話す(種の人に聞いてもらう)という作業を何度も繰り返していく中で種の語りが変化していく現象が起きた。しかも語りの強度が増す、という良い方向の変化が起きているようだった。
口伝の最初のうちはもちろん断片的に頭に残っているフレーズしか話せない。その話せる部分が恐らく種がしっかりニュアンスを伝えられている部分であり、なかなか覚えられない箇所は種の語りが曖昧に流して話してしまっているのである。
引き継ぎ手のたどたどしい語りを聞いて再び種の人が語る、伝わらなかった部分を伝えようと種の人はちょっと頑張る、の繰り返しによって種の語りの強度が増したのじゃないかと思われた。

このフィードバック現象を応用して、引き継いだ語りの強度を上げる、あるいは保つ稽古方法を開発したのがこちら。

1、Aさんが語りの種を聞き手Bさんに語る
2、B(語りを引き継いだ人)が新たな聞き手(C)に語る
3、さらにCが語りを引き継いでBに語る。
4、Cの語りをフィードバックしつつBが再び誰かに語る

※Bが実際の上演では語る

この説明で伝わるだろうか…。
相変わらず面倒くさいことをしている。
これ何回もやったら自動的に三人とも全ての語りをマスターしてしまう(笑)

さて、こんな風にして俳優と演出で語りの練習をしている間に私は別行動。
自分たちで持ち寄った服では物足りなかったので去年のギンガクの企画で集めた古着の余りがあるそうなのでもらうことにした。

銀河ホールの近くにある廃校になった小学校が、公民館みたいにして使われていて、がそこに保管してあるということで取りに行く。
写真に写っているのはギンガク企画委員の西川さん。
古着が置いてある部屋は取り忘れた!

小学校の教室

小学校の階段


校庭には雪がたんまり積もっている。雪原で遊ぶ私。



もらってきた古着で役者3人に自らコーディネートを3種類作ってもらう。



夕飯時、
最近ずっと腰が痛いと嘆いている加藤。
ダンサーの小堀さんに相談したところ、なんと腰痛の原因を突きとめ、ほぐしてくれた。


この、お尻の側面?親指で押しているあたりの筋肉が凝り固まっていたらしい。


ほぐしてもらったり、この辺りの筋肉のストレッチ方法を教えてもらったりして加藤の未来は明るくなった。
小堀さんありがとうございます!


こんなところでおしまいおしまい。

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