3F『再開』西和賀滞在記録 2/20
2/20 中村、村岡、加藤、松井
結果としては、良かった。ようだ。
今まで面白くなかった話が面白かったり、
今まで面白かった話があんまり面白くなかったり、
いろいろあったが、よどみなく通すことができた。
時間もばっちりだった。
残念なのは、今日話したテキストは本番では全く話さないということだ。
今回の通しでは、テキストが飛んでしまっても、
何が何でも最後まで話すという約束があったのだが、
”飛んでしまう”ということも、一つの現象となっていた。
調子の良い/悪いも一つの現象だった。
だからこの作品には失敗がない。
その代り成功もないようだ。
相手、自分、空間、すべてが作品に影響する。
聞き手と語り手がいる、その空間が作品なのかもしれない。
しかし、果たして今の状態はお客様の注意/注目につなげられるか、と言えば、
それはまだまだ検討が必要そうだった。
今日で合宿1クール目が終了。
明日から松井が一時帰仙をするため、加藤と村岡2人の稽古となる。
その前に、明朝はほっとゆだ駅の温泉に入る。
気が付いたらブログを書きすぎてしまっている。
盛りだくさんな一日だったから仕方がないということで、
これで終わりにします。
記録:村岡
西和賀滞在6日目
西和賀はこんなところ
満を持して、劇団員がくじを引きました。
前の2人がなかなか詳細に、良い感じに記録されているので、
なかなかなプレッシャー感じてますが、いい感じに書いていきたいです。
9:30~14:00
昨日に引き続き、鳳鳴館での稽古。
この時間は新しいテキストを3人でひたすら覚えることにした。
一つのテキストを3人で分担して読むタイプのテキストだったので、
3人で一つずつ、村岡→松井、松井→加藤、加藤→村岡という感じで、
語りまわしていった。
最初相手に向かって読んでみたが、ただのテキストの音読だと、
相手にも伝わらないし、自分の頭にも入ってこない。
これはあまり意味がなかったので、
相手を見なくてもよいだろう、
テキストを見ながら、できるだけニュアンスを入れて読んでみた。
格段に伝わる情報量が上がった。
そのあと中村に一度そのテキストを全部読んでもらった。
一人で読むと、一つひとつのテキストの、繰り返す部分が、
後半に従って積み重なっていく感じがあった。
それが面白かった。
3人で語るとしてもその積み重ねられていく感じは出したいと思った。
次に、テキストを覚える作業に移った。
一人でテキストとにらめっこをすると、
前回の悲劇が降りかかる可能性が高い、
ということで、
3人で口伝式に覚えることにした。
たとえば、
テキスト①を松井が担当しているとしたら、
村岡がテキストを読み、
それを聞いた松井が聞いたイメージだけで加藤に語り、
さらに加藤が村岡に語る、
という感じだ。
文字では表しづらいが、これがなかなか画期的だった。
これを3回繰り返すと、大体語れるようになった。
ところが、4つ目のテキストに取り掛かったとき、事件は起こった。
4回回してもテキストが語れない。
これはまたあの悪夢がよみがえったかと思った。
この原因は、おそらく集中力の低下も関係していそうだが、
テキストのカラーが他とは違う、ということも大きく関係しているようだった。
しかしこのときは画期的な打開策は思い浮かばず、
ひとまず保留にして、残りのテキストに取り掛かった。
一通りテキストをさらったら、14:00になったので稽古を終わりにした。
ひとまずテキストを読んだとき
口伝で覚えていたとき
お昼は我らの味方、スーパーオセンに行った。
270円の弁当はほとんど売り切れていたが、
なんせオセンはその他も安い。
おにぎりとお惣菜を買ってもお弁当代に行かないくらいで済ませられた。
仙台にもオセンがほしい。
オセンがほしいから西和賀に住みたい。
オセンを出て、風呂美の人たちが「スヌードワークショップ」を開いていたので、
銀河ホールに行き、挨拶をしてきた。
頼まれていたコロコロを渡す任務も完了した。
ワークショップには今回サポーターとしてお手伝いしてくださる
町のお母さま方が4名参加されていた。
中にはギンガクのブログ(http://gingaku.blogspot.jp/)を
毎日チェックしてくださっている方もいて、
とても温かく応援してくださった。
スヌードワークショップの様子
15:00~16:30
サポーターの皆さんにご挨拶を終え、
そこから1時間銀河ホールで自由時間とした。
図書館に行くもよし、
銀河ホール付近を散歩するもよし、
おのおの自由に過ごし、
その景色を写真に撮ってあとで報告しあうことにした。
私は町を散歩することにした。
ずっと車で移動していたから、町のことはさっぱり分からなかった。
ひとまずほっとゆだ駅を目指して歩いてみた。
橋を渡っていると除雪した雪を積んだ車が目の前を通って行った。
その車は川の上にある道路に着くと、そこから川に向かって雪を下ろしていた。
説明できないので画像を見てください
圧巻だった。それと一種の爽快感があった。
下された雪が、ざざざと雪の坂を下っていき、
下の方までぶつかり撥ねながら落ちていった。
その車はこのあと2回ほどまた同じことをしていた。
これは動画に収めたいと思い、
携帯を構え待っていたら、今度はいつまで経っても来なかった。
惜しかった。
そのあとふらふらしつつ、EXILEを爆音で流す除雪機屋さんを眺めたり、
明治から続いているという商店に立ち寄ってそこのお母さんとお話ししたりした。
短時間ではあったが、なかなか充実した散歩になった。
17:00~19:00
帰宅してから夕飯までの間、また稽古をした。
今日は夕飯の後、一度通してみようということになった。
本気かよと思った。
この2時間は、午前中覚えたテキストをおさらいしたり、
それぞれの持ちネタを練習したりした。
19:00
夕飯。今日の献立はだまっことセリの鍋だった。
つい先日菅原ママとセリが美味しいという話をしたばかりだった。
粋すぎだ。
根っこまでちゃんと入っていた。
根っこの処理が大変だったようだ。
粋だ。
20:30~22:00
ということで通すことにした。
村岡(持ちネタ)→松井という感じで回していった。
松井(今日のテキスト)→加藤
加藤(持ちネタ)→村岡
村岡(今日のテキスト)→松井
……
結果としては、良かった。ようだ。
今まで面白くなかった話が面白かったり、
今まで面白かった話があんまり面白くなかったり、
いろいろあったが、よどみなく通すことができた。
時間もばっちりだった。
残念なのは、今日話したテキストは本番では全く話さないということだ。
今回の通しでは、テキストが飛んでしまっても、
何が何でも最後まで話すという約束があったのだが、
”飛んでしまう”ということも、一つの現象となっていた。
調子の良い/悪いも一つの現象だった。
だからこの作品には失敗がない。
その代り成功もないようだ。
相手、自分、空間、すべてが作品に影響する。
聞き手と語り手がいる、その空間が作品なのかもしれない。
しかし、果たして今の状態はお客様の注意/注目につなげられるか、と言えば、
それはまだまだ検討が必要そうだった。
今日で合宿1クール目が終了。
明日から松井が一時帰仙をするため、加藤と村岡2人の稽古となる。
その前に、明朝はほっとゆだ駅の温泉に入る。
気が付いたらブログを書きすぎてしまっている。
盛りだくさんな一日だったから仕方がないということで、
これで終わりにします。
ちなみに先日岩手日日新聞に記事が掲載されました。