3F『再開』西和賀滞在記録 2/25

中村、塚本、村岡、加藤、松井
記録:松井

しばらく仙台にもどっていたら、再び西和賀の雪に驚きました。松井です。
2/25の記録です。


10:00~18:00まで銀河ホールでみっちり稽古。種の語りを、各役者と演出の間でブラッシュアップする作業。

僕の作業については、
21日から24日まで仙台に戻っていて、稽古をしていなかったので、久し振りにちゃんと語りをした。なぜか、仙台に戻る前よりも、強いイメージをもって話すことができたような気がする。稽古ができない間、テキストをよく目読することをしていたからかもしれない。
語りの元になるイメージっていうのは、別に画像とか映像ではなくて、もっと複雑な形で頭の中にあるんんだなあと感じた。夢を見るとき、僕の場合は、別に鮮明な映像が頭の中に思い浮かぶわけではなくて、においとか、さわり心地の記憶とごっちゃになって、展開される。それと近いのかもしれない。そのようなイメージをテキストから妄想できた。
語っている時に、自然と身体が動いてしまう、そのことについては面白ければOKだけども、語りのニュアンスが落ちてしまってはいけない。声にニュアンスがなければ、身体だけ出てきても、語りは面白くなくなってしまう。ニュアンスを落とさないようにしつつ、語りのガイドとしての身体や、もっと自然に出てきてしまう身体を待つことにした。

稽古の中盤、森さんらに稽古を見てもらいながら、アドバイスをもらう。今回の座組みなどは特に少人数なので、ずっとその中だけで細かい稽古を進めていると、煮詰まってしまうことや、これは面白いのか…?となることがある。そういう時に、外部から見ている人に感想をもらうのは本当にありがたい。



稽古の間に西和賀FANのインタビューを受けた。作品や取り組んでいることについてインタビューを受ける、ということがあまりないので、受け答えしている演出や村岡を見ると、新鮮に感じた。また、西和賀でそれだけ注目されていることがうれしくもあり、良い上演にしないとなあと思う。



稽古の最後にそれぞれの種の語りを録画する。演出が西和賀を離れる2日間で、この種を引き継ぐ作業をするためだ。
引き継ぎについて、様々な意見が出たが、結局、種の語りをコピーすることを試みる、という方針になった。ただし、完全なコピーは人間である以上できないので、結果として種の語りと引き継いだ語りが別物になることもある、ということを前提としたうえで、コピーにトライしてみた時に、どんな物になるか見てみることにした。



夜、ご飯を食べた後に一日の振り返りをした。それぞれの作業の事、録画した語りについて、美術について、衣装について、など、話すことが多く、今後の作業の方針が見えた振り返りだった。



振り返りの後、岡田利規がBSで自身の演劇論について語っている映像をみんなで観る。僕らがなんとなく分かりかけたかもしれないことを、岡田は10年以上前に、とっくに考えていたー。
これを書いている今、26日の朝、今日は稽古と美術の実験をします。とうとう、本格的な上演に向けての準備が始まった感じがしてます。楽しみです。


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